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パパの子育て

vol.7

どこ行くにしても何やるにしても家族みんなで小河原さん親子

今回訪れたのは砥部町の小河原(おがはら)さん親子。
高校の調理科を卒業後は飲食業界で腕を磨き、15年前からは病院に併設された老人ホームの主任調理師として腕をふるわれています。介護食業界では名の知られた存在で、長年取り組んでいる『ソフト食』が各方面から注目を集め、講演会やセミナーにも引っ張りだこ。プライベートでは家族でキャンプに行ったり山に登ったりと、アウトドアライフを満喫されています。春を思わせる日差しのなか、時には家族の食卓にもなる自宅の庭で取材させていただきました。

小河原さん親子

パパPROFILE
もくじ

調理師だから言える食の大切さ

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小河原さんは介護食を1日何食作られるんですか?

「130×3食くらいですかね。昔は食材を刻むことが介護食と思われてたんですけど、今は違うんですよ。形はそのままで、なかは柔らかくみたいな?」

ご家族でジャンクフードを食べることはありますか?

「食べますね。こういう食事を作り出してから思うのは、食ってすごい大事ということで、施設に入居されてる方の、ある言葉がすごく心に刺さったんです。『コロナの影響で1年以上家族とも会えてないなか、ご飯だけが私の唯一生きる幸せよ』って言ってくれるんです。それに関しては、自分の仕事を誇りに思いました。ジャンクフードもそうですけど、好きな時に好きなものを食べられるのが一番いいと思うんですよ。いつか食べられなくなる時が来ると思うので、その時に後悔しないように。もちろん栄養のバランスは大事ですけど」

家族の誕生日に手料理をふるまうこともあるんですか?

「全然ないですね(笑)。でも、妻も含めてみんなで作ります。妻の誕生会を庭でしたんですけど、あの時は春巻を作ったり、生地を踏んでうどんを作ったり。みんなが家におる時は、時間がかかる料理をしようというのがあるんですよ」

いろいろと経験したからこそわかること

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小河原さんのところは『家族みんなで』というのが、ひとつのキーワード?

「そうですね。妻もそれが強いと思うんですけど。よく、結婚記念日には2人だけでご飯という夫婦の方とかいるじゃないですか。でも、僕らってそういうのがなくて、どんな時でも家族で動こうというのがけっこう強いんですよ」

Facebookを拝見させてもらうと、家族でいろんなことをされていますよね?

「キャンプは子どもらと何かをしたくて6、7年くらい前から始めたんですよ。大人もキャパオーバーになる時もあるけど、子どもらにも絶対あると思うんですね。そういう時は子どもらの方から『ああ、キャンプ行きたいわ』と言うので、ちょっとした癒やしを求めよるのか? 嫁さんとまったり話す機会が欲しいのか? というのを僕らなりに感じてキャンプに行くんですよ。キャンプの時は基本的に子どもらが料理をするんですけど、時に焦がしたりするのも楽しみのひとつですね」

娘さんの学校行事も積極的に参加されているんですか?

「基本的に全部参加してます。何年か前に役員を決めるクジを妻が引いたのをきっかけに、小学校のPTA役員をするようになったんですよ。一昨年は小学校のPTA会長をし、今年度は中学校の副会長もして、もう子どもたちから学ぶことばかりです」

休みは普通に取れるんですか?

「今のところ暦通りで、基本は7時半から夕方の4時半です。仕事が終わったら帰ってきて、5時には畑に行って、帰ってきたらたまに走りに行って、明るい時間だったら子どもとバレーしてます」

朝早いのは大変ですけど、夕方の時間が有効に取れますよね?

「飲食店に勤めていた頃は帰ってくるのが夜の11時で、もしもこれから結婚して子どもができたとしても寝てる。平日の休みも月に1回くらいなので子どもと遊ぶ時間がない。家族の時間を多くしたいというので、今の職場を選んだというのはありますね」

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小河原家のルールはありますか?

「まぁ、ホント、家族で、より動こうというのはあります。長女の詩が『パパの口癖や』と言うんですけど、いろんなことを経験させたいというのがすごくあるんですよ。たとえば、魚をさばくもそうですし、刺身を食べられるでもいいんですよ。何かを経験してきたことによって、この先何かに挫折したとしてもこういう逃げ道があるというのを、ひとつの手として持っておいてもらいたい。子どもらはバレーが好きなんですけどプロの選手になりなさいという教育をしてしまうと、かなわなかった時に折れてしまって何もできなくなってしまいますよね」

プロになることや一番を取ることが、必ずしもいいとはかぎらない?

「もちろん夢があって、それがかなうことが一番の理想ではあるかもしれないですけど。じゃあ夢がない子らは生きていく資格はないかというと、そんなことはないじゃないですか。たまたま就いた仕事が夢になることだってありますし、それが好きになることだって絶対あると思う。そういう子になってほしい。なんでもできるユーティリティプレーヤーという意味でも、僕はそっちの方が強いと思います」

パパの想い

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はじめてのお子さんを授かってから、心境の変化はありましたか?

「詩を見た瞬間に感動はしたんですけど。でも、そこから先はマスコット的な感覚というわけではないんですけど、普段はかわいがっていても機嫌が悪くなると奥さんに渡すというのを繰り返していたんですよ。生後数カ月にもなると、僕に預けたとたんに泣くようになったんです。やっぱり面倒臭いなと思って奥さんに渡す。そのくせ、どこかに出かける時は自分が子育てパパを演じるじゃないですけど、子育てしてますみたいに僕が抱っこするような感覚だったんですよ。3カ月くらいの時かな。風呂に入れた詩がぎやんぎゃん泣いてるのをそのままにしていたら妻に怒られて『別にほっとくのはええんやけど、この先ほっといたら、もう二度と子どもたちが寄ってくることはないよ。今がんばらんと』と言われたんですよ」

転機ですね。

「それからはお風呂入るたびに詩を抱っこして、外に連れて行って音楽を聴かせながらずーっと散歩して、というのを繰り返してたらやっぱり単純なもんで、なついてくれるんですよ。それまでは仕事から帰ってきて時間はあったにもかかわらず自分が遊ぶことだけを考えていて、接してなかっただけだと思うんですよ。そこからは自分も楽しかったんでしょうね。アンパンマン列車を見に行きたいというので、ママチャリに詩を乗せて当時住んでいた松山の家から線路に行って、その後は公園に行ってという毎日でした。ホントに溺愛してましたね」

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子育て中の失敗談とかあります?

「今でも失敗ばかりですよ。これはちょっとなぁというのが溜まってきたら怒ることも当然ありますし、やっぱり気づいてほしいと思って怒るじゃないですか。怒らないというお父さんもいるかもしれないですけど、僕も普通にキレる時もあるし、やっぱり人間なんで。ただ、親って自分の感覚に子どもを近づけてしまうところがあって、それは毎回怒って仲直りしてから気づくことですね。でも、最終的には家族4人で動く、いろんなことを一緒にする。だから仲直りしても距離が微妙に近づかんなと思ったら、嫁さんの方から『キャンプ行こう』とか、『何かしよう』というのが多いですね。子どもらは『あぁ』みたいな感じですけど、いざ行ったら仲良くなって、気づいたら忘れとるというのがけっこう多いですね。あんなに怒ったのに簡単に忘れやがってと思う時もありますけど(笑)」

小河原さん家族は仲良くて明るいというイメージを抱いている人も多いと思うのですが、それにプラスするなら?

「僕らからすれば当たり前すぎて、他の家族からしたら仲がいいのか、スゴいことしてるのかをあんまりわかってないんですよ。ただ、子どもらはこれから他人の目や他人の意見を、どんどん気にするようになってくるじゃないですか。だからこそ、家族だけは別に気にせんでいいんじゃないかなと思うんですけどね。家族はどんなあり方だとしても、自分たちが家族で楽しんどる、嫌な時は嫌な顔をする。別に他の家族からどう見られてるじゃなくて、俺らが楽しかったらそれでええかなというくらいなんですよ。他人がどう見るかよりも、自分らがいかに楽しんどるかというのが大事かなと」

みんなの一言

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パパのどういうところが好きですか?

詩「変なところ。たまに意味のわからないことを言って、笑わせてくれる」
杏「おもしろいところ」

ありがとうございました。

これはパパから聞いた話です。ソファーに座っていると、次女の杏さんがスペースがあるにもかかわらずすり寄ってくるそうです。ママも負けじと加わることもあります。それを横目に、長女の詩さんは半ばあきれ顔で「キモいんよ~」というのがいつものパターン。また、家族で出かけた時の写真を用意してくださいというこちらの申し出に、過去の写真を見直したパパは「僕は家族を撮るのがうまいな。めちゃめちゃ可愛く撮れとると思いました。それは自信ありますね」とやや得意げ。ご自身のFacebookで公開されている写真は、娘さんたちの生き生きとした姿が印象的でした。

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