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最終更新日:2024年8月22日
相談者

何歳まで妊娠できますか?妊娠しやすい年齢は何歳くらいですか?

専門家のアドバイス

監修聖カタリナ大学 保育学科 准教授仲野 由香利

卵子は生まれる前につくられた後、新たにつくられることはなく、年齢とともに徐々に減少します。
卵子の元になる卵母細胞は、女児がまだ母体内にいる胎生5か月頃に最も多く、約700万個作られますが、出生時には約200万個、排卵が起こり始める思春期頃には、30万個まで減少します(1カ月に1,000個ずつが失われると1年間に12,000個が無くなることになり、初潮から25年経った40歳頃には理論的には30万個の卵子が無くなることになります。)。
卵母細胞の数は増加することはなく、37歳頃を過ぎると急速に減少し、約1,000個以下になると閉経するといわれています。
毎月排卵する卵子の年齢は実年齢とほぼ同じで、加齢と不妊症が関連する要因となっています。

女性が妊娠・分娩を考えるとき、自分自身の就学状況、婚姻またはパートナーの状況、就労状況など、多くの家庭や社会の周囲の要因を考慮して、個別に計画を立てていくことが重要です。

しかし、健康な子どもを自然に授かるということだけに目を向けて、純粋に生物学的にみると、妊娠・分娩に最適な年齢は20歳代、遅くとも35歳までと考えられます。30歳を超えると女性が自然に妊娠する可能性は少しずつ低下し、35歳くらいから急激に低下します。

(出典元:一般社団法人日本生殖医学会ホームページhttp://www.jsrm.or.jp/public/index.html)

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