- 健康
- 幼児(3~5歳)
専門家のアドバイス
麻しんと風しんの予防接種は2006年4月からは、両者の混合ワクチンを1歳児と小学校就学1年前の2回接種に変更となりました。これは1回の接種では免疫ができない人にも免疫をつけことや、何らかの理由で受けられなかった人を救済する意味もありますが、1回の接種では一度免疫ができても、徐々に減少し、感染してしまう人がでてきたため、2回接種により免疫を強化する目的で変更されました。
実際1回しか接種していなかった日本では、最近でも麻しんの流行を繰り返しています。しかし、2000年の時点で世界保健機構が推奨する麻しん、風しん、おたふくかぜの三種類の混合ワクチンの2回接種を実行した130カ国では、すでに麻しん患者はほとんどみられず、2回接種の効果は明らかです。
日本は2015年から「麻しん排除状態」に認定されています。これは,日本国内では「日本にいる麻しんウイルス」による流行が起こっていないということです。もちろん今後海外から持ち込まれた麻しんウイルスが国内で広がっていくことはありえます。
麻しんと風しんの混合接種について