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- 中学・高校生
専門家のアドバイス
監修聖カタリナ大学 保育学科 准教授仲野 由香利
中学生(12から14歳)は、身長、体重、性機能など、一生のうちで最も成長が著しくなる時期です。成長期の子どもは代謝が活発なうえに活動量も多いので、体が小さくてもたくさん食べなければなりません。特に小学校の高学年くらいになると、男子も女子も大人と同じくらいのエネルギー量が必要となるほどです。
具体的にどのくらい食べたらよいかという基準は、厚生労働省が「日本人の食事摂取基準」として発表しています。そこで推定されているエネルギー必要量は、次のとおりです。
10~11歳:男子1950~2500kcal・女子1850~2350kcal
12~14歳:男子2300~2900kcal・女子2150~2700kcal
15~17歳:男子2500~3150kcal・女子2050~2550kcal
スポーツを習っているなどの身体活動レベルによって幅はありますが、こんなに多くのエネルギーを必要としているのです。
食事量が十分足りているかどうかは、子どもの様子を見て判断することもできます。「元気はあるか?」「身長は順調に伸びているか?」「体重は標準の範囲内か?」といった点をチェックしましょう。特に問題がなければ、その子にとって適切な食事量を摂取できていると考えられます。
自分にとって適切な量を食べるということは、健康的に生きていくために大切なことです。大人になってからも正しい量を食べていけるように、ちょうどよい満足感を覚えてもらいましょう。
我が家の中学生男子の食欲がすごいのですが、大丈夫でしょうか…。