- 健康
- 幼児(3~5歳)
専門家のアドバイス
左右の眼が違った方向を向いている状態を「斜視」といいます。眼球を動かす筋肉のバランスが悪かったり、遠視が原因でなる場合があります。
6歳くらいまでの視力の発達の時期に、遠視や乱視、斜視、目の病気があるとモノをくっきりと見ることができません。そうすると、視力が発達せず「弱視」になります。
しぐさや行動について、お子さんをよく観察して次のサインはありませんか?
①しぐさ ・物を見るときに、片方または両方の目を細める、同じ方向に首を傾ける、顔を近づけ過ぎる。・片方の目を隠すと途端に嫌がる。・外に出ると異常に眩しがる。
②外観からわかる異常・眼が寄っているか、別の方向を向いている。・眼球がゆれている。・視線があわない。・眼の表面や中が白く濁っているように見える。
③動作など・反応が鈍い。疲れやすそう、あきっぽい。・絵本に興味がない。・(ゆっくり)転がしたボールがとれない。などです。
1歳半までは、一週間ほど片眼に眼帯をしても、弱視になります。弱視の治療では、メガネをかけることをすすめられたりします。メガネを早くにかけるとかわいそうだと思われるかもしれませんが、小さいうちに見え方に合うメガネをきちんとかけ、モノをくっきり見ることが治療になります。
また、片眼の弱視の場合は、状態の良い方の眼を隠して悪い方の目を使うためにアイパッチをすすめられる場合もあります。眼科医とよく相談しましょう。
「斜視」や「弱視」など、こどもの眼について、どのような点を観察するといいですか?