- 健康
- 乳児(0~2歳)
専門家のアドバイス
乳児湿疹は、赤ちゃんの湿疹という大まかな言い方で、医師によって使い方がずいぶん違います。アトピー性皮膚炎かどうかははっきりしない場合、とりあえず乳児湿疹ということもあります。赤ちゃんの頃に湿疹がひどくても1歳半頃には、きれいになっていくことも多くあり、アトピー性皮膚炎とははっきり診断しない場合もあります。かゆみのある湿疹は、赤ちゃんにとっては不快なものです。そのうちに治るからと放置しておくのではなく、きちんと治療して、皮膚をきれいな状態にしてあげましょう。
日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎(以下アトピー)の診断基準では、①痒(かゆみ)、②特徴的皮疹と分布、③慢性・反復性経過の3項目を満たすものをアトピーと診断します。
乳児のアトピーでは頭・顔にはじまり、しばしば胴体・手足に下降するという特徴があり、2か月以上の慢性経過を参考に診断します。
アトピー以外で多いのは、洗剤かぶれやホルマリン(乳幼児以外の新品の衣類の形状安定加工や衣類の染色に使用されたり、建材・家具の接着剤、プラスチック製品などに含まれ、布に吸着されやすい性質がある)によるかぶれです。
重症の場合は、生後3か月でも検査しますが、軽症の場合は低月齢で検査しても正確な結果が出ないことがあるので、生後5~6か月まで待つこともあります。食物アレルギーが関係している疑いがあるときは、離乳食を始める前に検査した方がいいかもしれません。
乳児湿疹とアトピー性皮膚炎は違うものですか?
アトピー性皮膚炎の検査はいつ頃からできますか?