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相談事例集

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最終更新日:2024年8月22日
相談者

乳児湿疹とはどのようなものでしょうか?赤ちゃんのスキンケアはどのようにすればよいですか?また、保湿クリームはどんなものがいいですか?

専門家のアドバイス

監修聖カタリナ大学 保育学科 准教授仲野 由香利

赤ちゃんの顔や体にできる湿疹は、すべて乳児湿疹と呼びます。カサカサするもの、ベタベタするもの、ジュクジュクするもの全て乳児湿疹です。
低月齢のころに脂分の分泌が多い場所に見られるものには、脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)という名前がつきます。脂漏性湿疹の予防は、頭の中に湿疹ができないように、シャンプーをしっかり泡立てて、クルクル円を描くように洗い、またまゆ毛にも湿疹ができやすいので、ガーゼに泡をのせて洗ってあげましょう。シャンプーはきれいに洗い流しましょう。

赤ちゃんは、新陳代謝が活発なために汗をかきやすかったり、乾燥しやすいので、スキンケアは必要です。1日1回は、ベビー用ソープできれいに洗ってあげましょう。また、汗をかいた後やおしりなどの汚れがひどい時には、シャワーなども利用しましょう。

また、月齢に関わらず、カサカサが気になるところがあったら「保湿」をしてあげましょう。生後1か月頃までは、皮脂の分泌が活発で肌がうるおっていますが、頬や口のまわりはカサついていることがよくあります。1日に何回も口のまわりをふいたり、ゴシゴシこすりすぎると、皮膚を守る皮脂膜がはがれ落ちてカサカサになってしまうのです。清潔にした後は「保湿」に気をつけてあげてください。「保湿ローション」や、保湿効果のある「入浴剤」を上手に使いましょう。ただし、身体を温めるとかゆみが増すことがあるので、温熱効果のある入浴剤は避けた方がよいこともあります。

赤ちゃんの肌には、低刺激性のベビー用がおすすめです。購入する際には、商品パッケージの表示を読みましょう。皮ふにアレルギーなどを起こす可能性のある成分は入っていませんか?香料や着色料、パラペン(防腐剤)などが入っていないものがおすすめです。初めて「クリーム」を使うときには、少量を腕の内側などに塗ってみて、赤くなったり、ブツブツがないことを確かめてから使うようにしましょう。

よくさわるなどのかゆみがある場合、湿疹が広がったり、いつまでも改善されない場合は、小児科や皮膚科に相談しましょう。

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