- 健康
- 乳児(0~2歳)
- 幼児(3~5歳)
専門家のアドバイス
鼻水は、外からのウイルスや細菌を排除するために出ます。また、鼻づまりは、これ以上病原体が入ってくるのをブロックする働きがあります。特に、2歳くらいまでのお子さんの場合は、鼻の構造が未熟なために鼻水や鼻づまりになることはよくあります。お子さんの機嫌が良ければ、慌てて受診しなくても大丈夫です。ただし、「防衛反応」とはいえ、鼻が詰まるとよく眠れなかったり、ミルクが吸えなかったりするなど子どもの機嫌も悪くなり、親もつらいものです。
鼻水が出ていたら放置せず、鼻水を吸い取るか鼻をかみましょう。
鼻づまりの時には、鼻をとおし、ラクに息ができるようにすることが必要です。
鼻の粘膜は、温めると血流がよくなります。蒸しタオルを用意して、軽く鼻の頭を温めるとよいでしょう。一方、ネバネバの鼻水が奥で詰まっているようなときは、軽く鼻を吸ってあげると、鼻の粘膜が乾きやすくなり、風邪がこじれにくくなります。
放っておいて鼻水が喉に垂れてしまうと、痰がからんだ咳の原因になったり、中耳が感染を起こしてしまい、中耳炎になることもあります。
中耳にウミがたまってきた状態が中耳炎です。中耳と鼻の奥は、耳管という管で繋がっていて、ほとんどの中耳炎は鼻の奥の炎症が波及して起こります。そのため鼻風邪に遅れて中耳炎になることが多いです。
小児は大人に比べて耳管が太く短く低い位置にあることから、鼻の炎症が波及したり、鼻から耳に十分空気が送り込めずに粘膜が乾燥しないために、大人より中耳炎を起こしやすく、かつ治りにくいのです。やはり中耳炎は風邪も含めた鼻炎に続いて、発症することがあります。
小さいうちは風邪をひきやすく鼻水のケアが難しいので、中耳炎になるのは仕方がないことですが、子どもが痛がらなければ気づかないまま悪化することがあります。
風邪をひいたりして鼻水・鼻づまりが長引くときは、耳鼻科で耳のチェック&ケアをされることをおすすめします。
家庭での鼻水のケアはどうしたらいいでしょうか?鼻水だけが続いていますが、中耳炎になることはありますか?気を付けないといけないことはありますか?