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相談事例集

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最終更新日:2024年8月22日
相談者

どうしてイヤっていうのでしょうか?イヤイヤ期って何ですか?

専門家のアドバイス

監修聖カタリナ大学 保育学科 准教授仲野 由香利

子どもが「そんなことできない」とか「まだまだやりたいよ~」「今はやりたくない」などと言っている時に、ママが難しいことを要求していませんか。あるいは子どもがやっていることを、突然止めたりしてませんか。
子どもはなんだか自分を否定された気持ちになって、反発しているのかもしれません。逆に、ママが「◯◯する?」と提案をしたときに「イヤ」なときもあります。こんな時は、ほかのことでいっぱいになってるときかもしれません。それなのに、何度もしつこく「◯◯しよう!」と誘うと「イヤっ」な気持ちが強くなってしまうのでしょう。「あれしなさい」ではなく、「ご飯は何時食べる?」「お片づけはいつする?」など、言葉かけを変えてみましょう。

赤ちゃんの時には、いつもママ・パパと一緒で、ママ・パパと同じことをすることで安心していたけど、生活を続けていく中で、少しずつ自分は他の人とは違う気持ちを持っていると気付くようになります。
そうすると、自分の気持ちを周囲に伝えようとします。これが子どもの自己主張で「自我」の芽生えです。ママが何を言っても「イヤ」と答える。これが一般的には2歳頃で「イヤイヤ期」といわれるものです。
ママ・パパを困らせようとか、意地悪をしてやろうとか、そういった気持ちで「イヤ」と言っているのではありません。自我が芽生えてきた子どもは、自分の気持ちをママ・パパとは違うんだよということを伝えようとしているのです。
ところが、自分の気持ちをうまく表現できるほど、脳は発達していません。もちろん言葉も話せませんから、「イヤ」という単純な言葉で、自分の気持ちを表現しようとするのです。

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