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行政

2022/08/12

新型コロナウイルス感染症に関する「愛媛県BA.5対策強化宣言」の 発出について

令和4年8月9日 


県民・事業者・市町の皆様へ


愛媛県知事 中村 時広  


新型コロナウイルス感染症に関する「愛媛県BA.5対策強化宣言」の発出について
 
 県内では、7月中旬以降、感染力が更に強いオミクロン株のBA.5系統への置き換わりが進んだ影響もあり、陽性者が急増し、昨日の検査では過去最多の2,841名が確認されました。
 このかつて経験したことがない感染の拡大に伴い、入院患者も増加しており、病床使用率も50%を上回る状況が続き、本日時点では61.3%と、保健・医療の負荷も非常に高い状態であり、限りある保健・医療資源を、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方、早期の治療が必要な方への対応に集中すべき状況です。
 更に今後、特に、夏のイベントやお盆の帰省等による都道府県をまたぐ人の移動、接触機会の増加と相まって、県内でもBA.5系統への置き換わりが進み、感染が一層拡大することも懸念されます。

 こうした深刻な状況の中、県では、保健・医療のひっ迫回避と感染回避の更なる徹底により重症化リスクの高い方を守るため、本日、「愛媛県BA.5対策強化宣言」を発出しました(期間:令和4年8月9日(火)~8月31日(水))。
この宣言は、現在の「特別警戒期間」において、BA.5系統による感染拡大を抑え込むために対策を強化するものであり、県では、「保健・医療のひっ迫回避」に向けて次の取り組みを進めてまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

○症状に応じた適切な医療受診
 ➣症状が軽い場合は、休日・夜間は無理に医療機関を受診せず、心配であれば平日の日中に受診
 ➣陽性が確定した自宅療養者は、症状悪化時には、医療相談センターに連絡
 ➣緊急を要する場合は、救急車を利用

○無症状者の自主療養届出システムの導入(8月10日予定)
 ➣無料検査等で陽性結果が出ても、無症状の場合は、無理して医療機関を受診せず、自主療養届出システムを利用して自宅で療養(自主療養)を(職場等への提出に活用可能な「届出証」をメールで返信)
○ファーストタッチ(医療機関の陽性診断の届出後、保健所から翌日までに陽性者に連絡し直接状況を聞き取り)
の対象者を重症化リスクの高い方(※)に重点化

 (※) 重点観察対象者等
 ・65歳以上の高齢の方や重症化リスク因子を複数有する方、妊娠中の方
 ・医療機関から要請があった方

なお、重症化リスクの低い方には、SMS(ショートメール)を活用し、療養中の留意事項を連絡するほか、疫学調査等は実施しません(準備が整った保健所から切り替え)。
 ※陽性の連絡を受けて、3日を過ぎてもSMSが届かない場合は、お住まいの管轄保健所に連絡してください。


 また、県民・事業者・市町の皆様におかれては、今もコロナ対応の最前線で、大切な命を守るため、懸命に業務に励んでいる保健所の職員や医療現場の方々に思いをはせて、「愛媛県BA.5対策強化宣言」による要請等の内容を徹底いただき、これまでよりも更に感染回避側に立った行動にシフトしていただきますようお願いいたします。
 皆様への主な要請等の内容は次のとおりです。

○会食ルールの強化(次の2点を追加)
 ➣夏休みで帰省した友人や普段顔を合わせない親族等との会食は、事前に無料検査を活用するなど特に注意
 ➣職場等身近な範囲で、陽性が確認された場合は接触が軽くても、念のため会食に
参加しない
 
○夏のイベント(夏祭り、花火大会等)対策の徹底・強化
 ➣主催者は、不特定多数が集まるイベントについて、酒類の提供や露店の出店なども含め、コロナ前よりも規模・内容等を縮小、見直し。三密回避対策の強化と参加者への効果的な呼び掛けを徹底
 ➣参加者は、イベント参加時の感染回避行動を徹底
 ➣市町は、地域の感染状況を考慮し、
 ・地域イベントの総点検、主催者との感染対策の協議や注意喚起、参加者への呼び掛けを依頼
 ・計画段階で対策が十分徹底できない場合は、更に縮小又は中止を要請
 ・主催者と協力し、対策内容を参加者に見える形で周知

○地域スポーツ・文化活動の対策強化
 ➣県立学校の部活動停止の統一基準等(※)の準用
 (※)主な内容【部活動関係者の陽性が確認された場合の対応】
 ・陽性者が、発症日等前2日間の内に感染リスクの高い状態で参加していた場合、最終参加日の翌日から活動停止(3日間程度)。
 ・更に、陽性者等が確認された場合は活動停止期間を延長。
○公共施設(スポーツ・文化活動施設)の貸出条件・管理の強化
 ➣県武道館等の県施設管理者は、「活動停止の統一基準等」の遵守を許可条件に追加(※市町管理施設にも同様の対応を要請)

○県民の皆さんへの要請等
 ➣適正受診への協力
 ➣ワクチン接種の促進(親子接種や予約なし接種、夜間接種等の活用)
 ➣感染対策の徹底(特に会食、イベント、地域スポーツ・文化活動の対策強化への協力)
 ➣高齢者への感染を防ぐ対策の徹底
 ・高齢者等の重症化リスクの高い方や同居家族の方は、混雑した場所への出入りを控えるなど、感染リスクを回避
 ・帰省して高齢の親族等と会う方は、帰省前に陰性を確認
 ➣防災の観点を含め、3日分程度の水や食料、市販薬等を備蓄

○事業者の皆さんへの要請等
 ➣夏のイベント対策の徹底・強化(再掲)
 ➣従業員の休暇や職場復帰の際に「陽性証明」「陰性証明」等の提出、念のための
検査を求めない
※これらの書類や検査について、保健所への問い合わせが非常に多くなっています。保健所は依頼があっても一律に対応しませんので、ご承知ください。
 ➣無料検査等で陽性となった無症状の従業員が、療養できるよう自主療養システムへの協力を

○市町への要請等
 ➣夏のイベント対策の徹底・強化(市長、町長が先頭に立って対応するよう市長会長、町村会長に依頼済み)(再掲)
 ➣公共施設(スポーツ・文化活動施設)の貸出条件・管理の強化(再掲)
 ➣ワクチン接種の加速化に向けた取り組みの強化

 以上、多岐にわたる要請等をいたしますが、これまでも「オール愛媛」で何度も乗り越えてきたように、今回の第7波も乗り切るため、県民、事業者、市町の皆様におかれては、お力添えをいただきますよう強くお願い申し上げます。
 なお、「愛媛県BA.5対策強化宣言」の詳細等は、別添の資料にまとめておりますので、ぜひご一読ください。また、これらの内容を、本日ご説明しましたので、次の2次元コードから録画データをご覧いただきますようお願いいたします。

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