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行政

2020/07/31

愛媛県内における新型コロナウイルス感染症の状況及びお願いについて

県民・事業者の皆様へ
令和2年7月31日 
愛媛県知事 中村時広 

愛媛県内における新型コロナウイルス感染症の状況及びお願いについて
 
 平素より新型コロナウイルス感染症への対策に御理解・御協力をいただき、ありがとうございます。

1.これまでの感染状況及び対応状況
本県では、「感染縮小期」へ移行した6月19日以降、感染防止の徹底を前提として、地域や県内への外出の日常化、近隣観光の促進等を皮切りに、地域経済の立て直しに向けた歩みを着実に進めてきたところです。
一方で、都道府県をまたぐ移動が解禁されて以降、東京都をはじめ首都圏において感染者数が増加し始め、7月に入ってからは、全国的な感染拡大が収まらず、この数日は、連日、過去最多の感染者数が更新される状況となっております。

県内でも、52日間の「感染者なし」から一転、7月19日以降、県内で4事例・7名の感染が確認されました。
連日の報道や、東・中・南予全ての地域での陽性確認に不安を感じられている方も多いと思われますが、県では、これまでと同様、一つひとつの事例に丁寧に対処し、速やかな関係者調査や幅広な検査の実施を行い、本日時点で、4事例全ての関係者の特定と囲い込みを完了しましたことを報告します。
これまでも人の移動等に伴い、散発的な感染の発生が避けられないと申し上げてきましたが、県では、このように、事例ごとの迅速な関係者の特定や囲い込みを行い、各事例とも更なる感染拡大への連鎖を防ぐことができている状況のため、県民の皆様におかれては、冷静に落ち着いて受け止めていただきますようお願いいたします。


2.夏休み・お盆期間の注意
全国的に感染が拡大する中で、明日から8月を迎え、夏休みやお盆などにより、県をまたぐ人の移動がますます活発になることで、県外からのウイルスの持ち込み、持ち帰りによる感染事例が増加することが懸念されます。
このため、「夏休み・お盆期間」を迎えるにあたり、県民の皆様におかれましては、改めて、以下の3点にご注意いただくようお願いいたします。

①首都圏や関西圏からの帰省に注意
➣重症化リスクが高い高齢者、基礎疾患のある家族がいる場合は特に注意
 ・今回は感染拡大地域からの帰省は控える
・電話やオンラインを活用した対話にする
・感染リスクの回避について、今一度ご家族で相談する
・帰省された場合は、健康観察・体調管理には十分注意していただき、少しでも発熱や咳など体調に異変を感じたら、人との接触を避けて休養する
・ためらわずに相談センターに連絡する など。
➣事業者の方々は出張等においても同様、旅行も慎重に
 ・首都圏や関西圏、大都市圏への出張や旅行は、慎重に検討していただく、オンラインで会議等を開催 など。

②県外の旧友たちとの会合注意
➣遠方からの多くの人が集まる同窓会や(あるいは大声で飛沫が飛びやすい)カラオケなどは特に注意
・大人数の集まりは3密となりやすいことから、今回は中止する(延期する) など。
➣開催する場合は参加者の症状の有無を確認
 ・症状のある方は参加しない
 ・参加者に症状がある方がいないか確認する
 ・会食等では向かい合って大声で会話しない など。

③旅先の3密場所への立ち入り注意
➣気を付けながら県内や近隣への旅行を楽しむ
・こまめな手指消毒を実施する
・マスクを着用する
・ソーシャルディスタンスをとる
・換気の悪い場所には留まらない など。
➣事業者の方々は出張等においても同様、特に夜の繁華街(キャバクラ、ガールズバー、ホストクラブ)には立ち寄らない

3.飲食店等を利用する場合の留意事項
 最近は、キャバクラやガールズバー、ホストクラブなどの接待を伴う飲食店のみならず、いわゆる飲み会、会食等の場でのクラスター発生事例が、多数、確認されています。
 この状況を踏まえ、このたび、政府におきまして、「飲食店等におけるクラスター発生防止のための総合的取組」が取りまとめられました。
 この中で、飲食店等の利用者がご自身の身を守る行動として、以下の取組が推奨されておりますので、県民の皆様におかれましては、ご参考にしていただきますようお願いします。

 <飲食店等の利用者が自分で自分の身を守る行動をとってもらうための取組>
〇日頃から3つの「密」(密閉、密集、密接)が発生する場所を徹底して避けること。
〇大人数での会食や飲み会を避けること。
〇会食等で飲食店等を利用する場合には、自己適合宣言マーク等の表示に留意すること。
〇大声を出す行動(飲食店等で大声で話す、カラオケやイベント、スポーツ観戦等で大声をだすなど)を自粛すること。
〇マスクの着用、手洗い、消毒、換気を徹底すること。
〇接触確認アプリ(COCOA)のダウンロードや、地方自治体独自の通知システム(本県では、えひめコロナお知らせネット)の利用登録を行うこと。

4.最後に
 大変残念なことに、使命感を持ち、最前線で新型コロナに立ち向かっている医療従事者の皆様、及びそのご家族の方々に対する偏見や誹謗中傷が今もなされていると聞いています。
また、感染された方を非難するビラの配布が大きく報道されるなど、心無い言葉、行動が続いています。
無責任な情報拡散や、個人情報の公開などで、感染が確認された方が保健所の聞き取りに対しても不信感を持ち、全国的に協力が得られず、感染経路や関係者の特定に支障が出ているとの声が聞かれます。囲い込みが遅れることによる感染の拡大は絶対に避けなければなりません。
今、県民が一丸となって取り組まなければならないことは、感染拡大の防止であり、感染者に対する個人攻撃、誹謗中傷は、決して感染防止には繋がりません。
機会あるごとにお伝えしているように、敵はウイルスです。県民の皆様におかれては、人を非難するのではなく、想像力を働かせ、冷静なご判断と思いやりの心をもって、
1つ、うつらないよう自己防衛!
2つ、うつさないよう周りに配慮!
3つ、習慣化しよう3密回避!
という感染回避行動を日常化していただきますようお願いします。
今後とも、県では、正確な情報の提供と速やかな情報共有に努めますので、県民の皆様には、新型コロナに正しく向き合い、正しく恐れ、正しく行動することを心掛けていただき、「愛顔あふれるえひめ」の実現に向け、前を向いてともに歩んでいきましょう。

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